やまほいくとは?実際に長野に教育移住した言語聴覚士が感じたメリット

移住生活

私は2歳児のパパの言語聴覚士です。

言語聴覚士とは、子供〜お年寄りまで、
言葉や飲み込みのリハビリをする専門職です。

長野県の「やまほいく」を
我が子に受けさせたいので、
2026年4月に大阪から長野県伊那市に
教育移住してきました。

この記事では、
言葉のプロ「言語聴覚士」視点で、
長野県が実践している「やまほいく」の
メリット
を書いていきます。

教育移住って何?
やまほいくに興味があるよー!
という方はぜひ読んでいって下さい!

言語聴覚士です。
お子さんの発音の練習や、言葉を広げるリハビリをしています。

子どもの発達に「自然体験」が与える影響とは

「やまほいく」という言葉を聞いた時、
私はただ、“園庭のかわりに野山で遊ぶ”
というイメージを持っていました。

私は言語聴覚士として、
これまでさまざまな子どもの発達や
コミュニケーションに関わってきました。

その視点から見ても、
自然の中で過ごす経験”には、
単なる「外遊び」以上の価値があると感じています。

やまほいくとは?

やまほいくとは、長野県を中心に行われている自然体験型の保育のことです。


山や川、森などの自然環境の中で子どもたちが主体的に遊び、学ぶことを大切にしています。

伊那市でも、自然を活かした保育を行う園が多く、私自身、教育移住先として魅力を感じた理由のひとつになっています。

言語聴覚士視点で感じる「やまほいく」のメリット

①身体の土台が育つ

山道や土の上は、平らな室内とは違い、
常に身体のバランス調整が必要になります。


転ばないように踏ん張る
木をまたぐ
坂道を登る
こうした経験は、体幹やバランス感覚、
身体の使い方を自然に育てていきます。


実際、子どもの発達では「身体の土台」が
コミュニケーションや集中力にも影響すると感じる場面があります。

例えば、発音は舌をどこに持ってくるかで決まります。自分の体の感覚を分かっている子のほうが、正しい発音を早く習得していくスピードは早いです。

②本物の体験が言葉を育てる

言葉は、単に単語を覚えるだけでは
増えていきません。

「見た」
「触った」
「驚いた」
「楽しかった」

という実感を伴った経験が、
語彙や表現につながっていきます。

例えば、
冷たい川に入った
虫を見つけた
木の匂いを感じた
どんぐりを拾った

こうした体験は、子どもが「伝えたい」と
思うきっかけになります。

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言語聴覚士として関わる中でも、
子どもが“何かを伝えたい!!”
という気持ちが強くなると
ことばが出てくることがよくあります。

③子ども同士のコミュニケーションが生まれやすい

自然の中では、決まった遊具だけではなく、子どもたち自身が遊びを作っていきます。

「どうする?」
「一緒にやろう」
「順番ね」

そんなやり取りが自然に増えます。
完成された遊びではなく、
考えながら遊ぶ”環境だからこそ、
コミュニケーションが生まれるんだと思います。

④「できた」が自己肯定感に繋がる

この前まで登れなかった木に登れた
苦手だった虫を触れた
どんぐりをたくさん拾えた

自然の中には小さな挑戦が
たくさんあります。

そしてその積み重ねが、
「自分でできた」
という感覚に繋がっていくように感じます。(写真引用)

これは、テストの点数では測れない
非認知能力」の部分かもしれません。

もちろん、すべての子に万能ではない
もちろん、やまほいくが絶対に正しいというわけではありません。
子どもの性格や気質によって、
合う・合わないもあると思います。

また、安全面や保育士の負担など、
現実的に考える必要がある部分もあります。

それでも私は、
「幼少期に自然の中で身体を動かし、五感を使って遊ぶ経験」
には、大きな価値があると感じています。

「都会で英会話やリトミックの習い事をする」というようなことは、
その子の発達段階に合ったものであれば
良いのですが、
いかんせん、そうでないものが多いように
感じます。

例えば、まだ1語もことばが出ていない子に
高額な英会話教材のビデオを見せる
、というような例です。

子どもの発達は、まず土台をしっかり整えてあげることが一番重要です。

植物でいうと、しっかり土を耕す、ということですね。

どれだけ立派な種をまいても、土が固く、
水も光も届かない状態では、
うまく根を張ることはできません。

逆に、豊かな土壌があれば、子どもは自分の力で少しずつ伸びていきます。

幼少期に自然の中で遊ぶ経験は、
まさにその「土づくり」なのだと思います。

土の感触を知る。
風の匂いを感じる。
転んで痛みを知る。
虫を見つけて驚く。
木に登って怖さと達成感を味わう。

そうした一つひとつの体験が、感覚や身体、注意力、感情、ことばの発達の土台になっていきます。

言語聴覚士として子どもを見ていても、
ことばだけを切り取って伸ばそうとしても、うまくいきません。

自然の中で思いっきり遊べること」。
身体をたくさん使えること。
友達とのやり取りを楽しめること。

そうした土台が整ってはじめて、
ことばや社会性は自然と育っていくように感じます。

だから私は、幼少期に自然の中で過ごす時間には、単なる「思い出」以上の価値があると考えています。

我が子の変化

最後に我が子の変化を少しだけ。

①ご飯をもりもり食べるようになった
 →以前は朝ごはんに30分ほどかかっていましたが、今はがっつくように5分ほどで
完食してます。笑

②友達と遊んだ内容を話してくれるようになった
→以前は室内保育中心で、「どんなおもちゃで遊んだか」をよく話していましたが、
今は「〇〇ちゃんと〇〇をした」
と話してくれるようになりました。
自然と友達と一緒に遊ぶ機会が増えているのだと思います。

保育園の山で拾ってきた宝物を瓶に詰めています。

③服の汚れ方がすごい
靴下や、ズボンがありえない色になって
返ってきます。笑
でもそれだけ思いっきり遊んでるって
ことだからいいですよね!

お気に入りの大阪万博で購入した靴下もこの有り様。
洗濯直後の状態です。笑
洗浄力の強い洗剤情報求ム!!

まとめ

都市部での生活は便利です。

ですがその一方で、
室内遊び中心
情報が多すぎる環境
時間に追われる毎日に

少し息苦しさを感じました。

そんな中で出会った「やまほいく」は、
“子どもが子どもらしく過ごせる環境”の
ように感じました。

言語聴覚士として、そして親として、
これからも実際に伊那市での生活を通して感じたことを発信していきたいと思います。

※本文中の写真は、高遠第2第3保育園と地域の未来を考える会発行の
信州高遠すみかたろぐから引用させていただきました。

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